イラスト描くのにiPad ProとSurfaceはどちらがオススメか?クリスタで比較してみた。

こんにちは、ゆきです!
これまで僕はイラストを描くのにマイクロソフトのSurface Pro 2017を利用していました。
2018年末に発売されたiPad Proはそれを上回る使い心地と聞いて、うっかりAmazonで注文してしまいました。
そこで絵描きの目線から、どちらの機種がオススメなのか解説します。対象アプリはWindows版/iPad版のあるCLIP STUDIO PAINT PRO
で比較しました。
[2020/05/04追記]
WACOMの液晶タブレットCintiq16を購入したら、これがベストだと思いました…。詳細は以下の記事からどうぞ。
この記事のまとめ
- iPad ProはSurfaceを上回る描き心地で、まるで紙に描いているよう
- Surfaceでは周辺機器が利用できるが、iPadには一工夫が必要な点がデメリット。
- 書き味に拘るならiPad Proがオススメ。コスパや作業効率を気にするならSurfaceに軍配。
目次
iPad Proの使い勝手は最高!周辺機器はUSB-TypeCの拡張で対応する必要あり
iPad Proの最大のメリットはペン先とのずれを感じず、紙のようにそのまま画面に描けること!
そんなの当たり前なんじゃと思うかもしれませんが、実はそんな事ないんです。これまで使ってきたSurfaceや、店頭で試した液晶タブレット等ではペン先が若干ずれるような感覚が残ります。実際に使っていけば慣れて補正できますが、使い始めは線を思った通りに描けませんでした。
イメージは次のような感じです。

iPad Proはこのペン先がずれる感覚が一切ありません。
これはiPadを使ってみて一番びっくりしたポイントでした。
iPad Proの画面はSurfaceよりも縦に広く、広い分だけ描きやすい

画面は写真のようにSurface Pro 2017(12.3インチ)よりもiPad Pro(12.9インチ)の方が広いです。当然キャンバスサイズは広ければ広いほど描きやすいので、iPad Proの方が作業しやすいです。
特に縦に長いので、iPad Proはレイヤーや左のツールバーがより多く表示できるのが地味に嬉しい。
iPad Proの弱点は周辺機器。USB-TypeCの拡張が必要。
僕はSurfaceを使う場合には、以下の写真のようにマウス、キーボード2種類、サブディスプレイを利用しています。これをiPad Proで利用しようとすると、結構大変なんです。

iPad Proは2018年モデルからUSB-TypeCを採用したため、USBのキーボードは利用可能です。これは今までのiPad Proから大きく変わった点。
USB-TypeCをHDMIケーブルに変換し、サブディスプレイと接続する場合には通常はミラーリング(同じ画面の表示)になってしまうため、別アプリが必要になるとのこと。僕は今のところ、iPad Proからサブディスプレイにブラウザや写真を表示する方法を見つけられていません…。
また、iPad ProではiOSの設定が原因でマウスは利用できません。
上記をまとめると、キーボードは利用できるが、マウス・サブディスプレイが利用できない、という事になります。
あなたの利用環境に照らし合わせて、何を使っているかでiPad or Surfaceを選ぶと良いでしょう。
iPad ProとSurfaceのクリスタでの使用感の比較
現在進行形で利用中なので、気になった点があり次第追記していきます。
基本的な使い方はWindows版と殆ど同じだが、指でのタッチ操作が利用可能な点が便利
クリスタのiPad版は見た目殆どWindows版と同じになっています。ただ、iPad版で異なるのは、指でのキャンバス操作が出来るようになっていること。
普段スマホの拡大縮小や画面移動を利用しているのと同じような手順で、クリスタのキャンバスが拡大縮小・回転などができます。通常ショートカットやボタンを押して対応していたところが指で操作できるので、非常に便利です。
クリスタのショートカット一例(デフォルト)
2本指でスワイプ | 画面の移動 |
---|---|
2本指でピンチ | キャンバスの拡大・縮小 |
2本指でローテート | キャンバスの回転 |
2本指でタップ | 取り消し |
3本指でタップ | やり直し |

周辺機器を利用しないと作業効率は落ちる
先ほど紹介したように、iPadではUSB-TypeCを拡張しないと作業効率は落ちます。
クリスタを利用している方なら、頻繁に使う機能はショートカットに登録していますよね。それらを利用するためには、キーボードを利用する必要があります。また、Surfaceのように画面の拡張は出来ないので、参考資料をネットで探し、表示しながら描いている人は別途PCやスマホが必要になります。
クリスタの画面でサブビューを用意する事も出来ますが、画面が小さいので見づらいです…。枠を大きくすると病がエリアが小さくなってしまいますし。

iPad Proは本体に角度調節機能は無い。ケースで対応必要
Surfaceは以下のように本体にヒンジが付いています。しかもどの角度にも調整できる無段階ヒンジです。一方のiPad Proはそのままだと角度がつけられません。
イラストを描いていると、液晶に角度があった方が描きやすいです。

このため、iPad Proのために僕は次のようなケースを購入しました。
このケースは、背面で10段階の角度に変える事ができるので、イラストを描くのにも丁度良い角度に設定できました。3段階程度しかできないものは余りオススメできません。

iPad Pro版のクリスタは買い切りではない
Windows版のCLIP STUDIO PAINT PROは1回5000円で、1度購入すればずっと利用できます。
しかし、iPadアプリ版のCLIP STUDIO PAINT PROは月額480円です。
継続して利用するには毎月お金を払う必要があります。
これは最大のデメリットかも…。
気持ちは分かるんですけどね、買い切りだと機能開発も限定的になってしまいますし。
iPad Proで一式準備する費用・Surfaceとのコスト比較
今回購入したのは、次の商品です。
下記2つはイラストを描くなら、必須アイテム。予算の都合なら仕方がありませんが、大きい画面の方が圧倒的に操作しやすいので、11インチよりは12.9インチを強くオススメします。
これだけでも、約155,000円。初期投資は結構かかります。
Surfaceとの比較は次の通り。Surfaceは最新のSurface Pro 6で比較しています。
iPad Pro(2018) | Surface Pro 6(2018) | |
本体(256GBモデル) | 131,571円 | 126,990円 |
ペン | 14,926円 | 9,465円 |
必須品の合計 | 146,497円 | 136,455円 |
角度調整用ケース | オプション | 本体に無段階ヒンジあり |
USB-TypeC変換コネクタ | オプション | 本体にUSB口あり |
Clip Studio Paint Pro | 月額480円 | 5000円(買い切り) |
価格だけ見ると、Surfaceの方が安価に始める事が出来ます。
まとめ:描き心地重視ならiPad Pro、コスパならSurfaceがオススメだ!
まとめると、iPad Proは流石デザイナー向けの製品だけあって、描き心地は抜群です。本当に紙のように書けるのは驚きでした。
ただ、周辺機器との接続性やコストパフォーマンスを考えると、Surface Proも選択肢に入ると思います。ただ、描き心地は視差が気になる方は要注意です。
この辺りはあなたの好み次第。普段のイラスト環境と比較して、何を重視するかで決めればよいかと思います。
ペンタブレットよりも手元が見ながら作業できる分、どちらの端末も本当に使いやすいです。イラストを描く方にはどちらもオススメですよ!
\お絵描きソフトNo1/
CLIP STUDIO PAINT PROを使う
以上!
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