IIoT(Industrial Internet of Things)におけるエッジコンピューティングの向かう方法についての考察

2017年6月22日IoT, エッジコンピューティング, 考察

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何だか真面目な記事タイトル・・・。

こんにちは!ゆきです。
今日は産業用のIoT(Internet of things:物のインターネット)であるIndustrial Internet of things(IIoT)について自分なりの考え方のメモを残したいと思います。
今後仕事を進めていく中で考え方は変わっていくかもしれないけれど、過去の自分の考え方を記録していくのも面白いかと思い。

 

Industrial Internet of Thingsって何?

Industrial Internet of thingsとは、冒頭にも書いているように産業用のIoTのことを指します。バズワードになっていますが、要は産業用機器をネットワークにつないで何かビジネスが出来ないかという事だと理解しています。

IIoTでは、GE Predixに代表的されるようなプラットフォームが有名ですが、それ以外にも様々なベンダーが、同じくバズワードになっている人工知能(AI)や機械学習(ML)等の技術も駆使しながら、工場の生産状況・稼働状況の改善や、機械の異常検知、プラントの生産性向上等様々なサービスを提供しています。

 

IoTとIIoTの最も大きな違いは、その生成されるデータの所有権が設備を持つユーザー企業にあるという所です。通常のIoTでは結構蔑ろにされていますよね・・・。匿名を条件に勝手に収集企業側がデータを利用しますというのが多いのですが、BtoBでは中々そうはいきません。

また、産業用はコンシューマ向け市場と異なり、データを気軽にネットワークにつなぐという事をよしとする顧客も多くはないのが実情で、現状まだInternetというよりVPNやクローズドネットワークが主流です。

先日世間を賑わせたランサムウェア「WannaCry」や、2009年にイランの遠心分離機を故障させた「Stuxnet」等、特定企業を対象にしたサイバーセキュリティの脅威が根強くあるのも、あまりネットワークに繋げたくない顧客が多い要因なのでしょう。

 

そういえば、先日ホンダの狭山工場がウィルスに感染した事が記事になっていましたね。タイムリー。

生産活動が止まってしまうのは、企業にとって尋常ではない被害を生みますしね・・・

そんな、IIoTですが今後どのような方向へ向かうのでしょうか。

 

今後5年はエッジコンピューティングが主流に(仮説)

 

最近、クラウド上のIIoTプラットフォームを提供するGEをはじめ、AzureやAmazon AWSでもエッジコンピューティングというキーワードを目にするようになりました。

エッジコンピューティングとは、クラウド側ではなく、現場の機械側でもなく、その中間レイヤーで何らかの処理を行う試みです。例えば、工場を統括するサーバーをおいて、そこに工作機械やユーティリティ設備等からのデータを集め、データ処理などを行うような仕組みを指します。

ZDNetより引用
ZDNetより引用

 

よく記事で目にするのは、オンサイト(現場)にある膨大なデータをクラウドに送信すると通信遅延や帯域の問題で送信できるデータが限られてしまうため、それを補うため(クラウドの一次処理)としてエッジコンピューティングを活用しましょうという内容です。

確かにこれは重要な問題であり、例えば回転機の振動データのようなmsオーダーのデータや、ある企業のいくつかの工場にまたがるすべての工作機械を対象としたビッグデータ等はそのすべてのデータをクラウドに送信・保存すると膨大なコストがかかり、非現実的です。

 

私はそれに加えて、上述のセキュリティ問題と、今後企業がデータを競争力と捉え、外部に提供しない動きが加速していくことで、サプライヤー側がクラウド側にデータを集める仕組みを構築できないため、エッジ側で処理する仕組みをユーザー企業に提供する動きが加速し、エッジコンピュータの利用が進むと考えています。

例えば、発電機器の予兆診断サービスを顧客に提供しようとした場合に、リモートでデータを収集することが許諾されなければ、その診断はエッジ側でやらざるをえないですよね。そうなると、今の機械学習の技術等の仕組みを取り入れながら、エッジコンピュータに乗せた予兆診断システムを売りに出すような企業が増えていくのではないでしょうか。(そうしてサプライヤーは自身の製品データを蓄える)

 

ちなみに機械学習やDeepLearningのような手法はそのアルゴリズム自体は大学の研究機関等により優れた手法がいくつも編み出され、GoogleやAmazonを始めとするIT企業はそのアルゴリズムをオープンにしています。

優れたアルゴリズムは誰にでも手に入る環境があるのです。

一方、その学習に用いるデータは、それぞれの企業しか持っていません。アルゴリズムを賢くするためのデータセットと、アルゴリズムをチューニングするノウハウ、そして生成されたモデルそのものが今後企業の競争力の源泉となるのではと思います。事実私がサービス開発でいくつかの会社を訪問した際に、データは渡したくないといわれたことが何度もあります。

どこの記事で読んだか忘れましたが、FacebookやGoogleは自分たちで収集したデータを一切公開していないということで、彼らはもっと昔からそのことを理解し、データを収集してきたんだと思います。

 

ユーザは競争力に関係のないデータであればサプライヤーに提供していただけると、サプライヤーのサービス強化(例えば診断精度向上)に繋がるので、ユーザ側にも恩恵があり、Win-Winになれるんじゃないかと妄想する日々です。

まとめ

  • IIoTは今後5年はエッジコンピューティングが主流になるのでは?
  • ユーザはデータを外に出さない方向に向かう
  • サプライヤーはデータ獲得のためエッジコンピュータの提供に向かう

何か真面目な事描くと普段のおちゃらけた感じ出しにくいね!5年後読み返して、自分の予測があたっていたかどうかを見直してみよう

( ^ω^)

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