これから就職・転職する人に伝えたい大企業のメーカで働くメリット・デメリット。

仕事, 転職

大企業は単調よ…。

こんばんは、ゆきです!

突然ですが僕は東証1部上場の大手機械メーカーでエンジニア(笑)として働いています。今回はそんな自分が、普段働いていて感じるリアルな内情をお伝えできればと思います。

あんまり突っ込んだ事もいえないので、主に会社の雰囲気とか福利厚生とかそんなん!

簡単な自分の経歴

入社までに2留したポンコツ

僕は大学を卒業するまで2留しています。幸いなことにリーマンショック前の時代に就職できたので、こんな経歴でも大手に採用してもらえました。もう数年あとだとアウトだったろうな…。

専攻は電気系です。大学の研究室では金も貰えないのに、何でこんな奴隷みたいな事しなきゃならねーんだとブチギレながらやっていました。お陰で大学院に行く気も起きず、そのまま就職。

ちなみに研究室の教授陣にはあまりに態度の酷い奴が来たから卒業させるの辞めたろかと言われてました…でも受かった先の企業のネームバリューのお陰で卒業できた。テヘ。今考えると申し訳ない気持ちで一杯…?

10年間なぜか企画一本で生きてきた

入った部署は社内でも珍しく電気系を取り扱う部署でした。ところがなぜか配属先はその部署の企画部門。面接のときは開発に興味ある?って聞かれて「ハイッ!」て答えたのに、何でやねん。

企画部門は会社、下手すると部署によっても業務内容は様々です。僕の会社でも例にもれず、企画と名の付く部門がやってることはあっちこっちでバラバラ。僕の部署の企画部門はどうかといえば、広告宣伝からマーケティング、商品企画まで何でもやる部署でした。

おいおい中小企業かよと思っていたんですが、僕の会社は大企業といっても事業部毎にルールが全然違うんです。会社全体で数万人いても事業部毎に分けると1000人とかの人数で動いている会社の塊よ…。

そんな多岐にわたる業務内容は、ある意味色々な事を経験できてよかったんだけど、逆に言うと1つの事を極める・深めるという事は殆どできませんでした。将来管理職とかになるのであれば、この経験は必ずプラスになると思うんだけどね。

でも、僕は物作るの好きなんです。入社して数年は安定した大企業に入れてしめしめと思っていたのですが、自分の業務内容にのめりこめない。全く面白くないわけではないんだけど、のめりこめないんですよね。

実はこの時企画に配属されたことが今の今まで自分を苦しめ続けるとはこの時の僕は夢にも思わないのであった。

入社後からいきなり企画職に配属され、エンジニア(笑)とは名ばかりのマーケティングを10年もやっています。

大企業のメーカーで働くメリット・良い所

特に大企業の機械メーカー系は組合が強く、福利厚生や労働環境については比較的に良い方だと思います。安定志向にはとっても良いところ。まぁ、今時はいつ何時某鉄鋼メーカーや電機メーカのようになってしまうか判らないので、いつまでもこれが維持できるかは分かりませんけどね。

コンプライアンスは大事。

違法残業や残業し過ぎる事がない

特にここ数年、電通の問題以降は本当に違法残業に厳しくなっています。どんな時でも勤怠をしっかりつけないといけないし、管理職もサービス残業は認めない雰囲気が出来上がっています。

さらに、業務負荷についてもかなり厳しく見られます。余りにも残業が続くようなら産業医との面談をしなければなりませんし、労働組合からの強い圧力もあります。

入社した当時はかなり残業が常態化していたのも、今では月40時間もいけば多い方と言われるような状態。働きやすさは抜群です。

残業とかくっそ効率悪い作業を良しとする文化は本当無能な会社の証拠やで。

あ、違法残業ないと回せないブラック企業はつぶれてどうぞ。

福利厚生が尋常じゃなく良い

主に以下のようなところで手厚い保護が受けられます。これは友人とかにヒアリングしてみると、良い方に入るものです。

  • 財形の金利が高い・持ち株会購入に補填が付く
  • 社宅がある(節税できる)
  • 休暇が多い
  • 育児休暇からの復帰も容易
  • フレックスも自由

僕が以前に書いた「財形貯蓄のメリットは?預金するなら財形貯蓄にすべきたった1つの理由」で住宅財形の利率が4%といったら、友人に高杉ワロタといわれました。

住宅財形は、加入すると給与天引きで自動的に積み立てられるお金で、会社が利子を補てんしてくれる仕組みです。銀行貯蓄の金利+会社の利子給付で4%という、今の時代ではとんでもない金利になります。

また、他にも社宅があり、税金の節約が出来ます。住宅手当(家賃補助)って給与扱いなので、所得税増えちゃうんですよね。

定期的にリフレッシュ休暇として数日間の有給休暇がもらえたり、お盆休みとは別に夏季休暇があったり、他の会社に比べて休みは多い方だと思います。

育児休暇についても積極的に推進しており、女性にとっても働きやすい職場。ほとんどの女性が会社を辞めず仕事を続けています。

名ばかりフレックスではなくて本当に自由に勤務時間を決めることができます。但し、部署によっては白い目で見るところもあるとかないとか。この辺は上司次第かも。

成果主義が求められにくい環境になっている

悪いところと表裏一体ですが、給与に対して成績で変動する部分が余り多くありません。このため結果として、そこまで成果を追い求めなくてもある程度の給料が補償されます。

また、評価制度も甘く、部門全体の何%がA評価、何%がB評価というように、段階を追ってその達成人数が決まっています。平均を多くするように評価する事が求められるため、あまり逸脱した評価もされません。

結果的に、成果主義が求められにくい土壌が形成されています。

 

大企業のメーカーで働くデメリット・悪いところ

社内政治がダルい。風通し悪い。社内稟議を通すまでの書類の多さが半端じゃない。

例えば、1つ企画を通そうと思うと、課長を通して、部長を通して、事業部長を通して、本部長をとおして…何段階ゲートがある事か…。

あのシン・ゴジラで官公庁で何度も稟議を通す場面がありましたが、あれをガチでやるのが当社。どんな意思決定やねん。

現場に裁量の無い日本企業の典型例です。

しかも人によっていう事がコロコロ変わるので、社内の力バランスを考えながら資料を作る技量が求められます。企画するための資料作りのための資料作り…。意味あるんかコレ。その結果、多くの場合誰も企画しなくなります。本当に一部の情熱を持った人か、上から言われた人がやってる始末。

これでイノベーションとか言い続けてるんだから笑わせてくれる。

会社の歯車の1つ感が凄い

僕は企画で色々な仕事を経験できましたが、同期の設計の人間とかに話を聞くと、与えられた仕事を淡々とこなす事が求められています。受注→設計→生産→引き渡し。エンドレスワルツ。もう流れ作業みたいなもん。しかも細分化されすぎてて、他の仕事をやる事なく会社人生を終えてしまうような人もいる始末。

さらに大企業の設計て、実際に自分で手を動かす事はそう多くないんですよね。技術屋さんといっても下請けの方と折衝するのが仕事、みたいな。そらつまらんわな。これに絶望した同期や後輩はどんどん辞めていきました。

よく大きな仕事を任せてもらえるとか求人にあるけれど、あんなの間に受けたらダメ。金額は大きな仕事かもしれないけど、やる事は同じことの繰り返しのケースが多い。

更に残念なことに、金額の大きな仕事手掛けても、給料は残念ながら自分には帰ってこない。モチベーションがお金とか出世だと本当につらい思いをすると思う。愛する製品に関わっているだけで幸せ!とかならいいんだけどね。

逆に研究職は色々な新技術にトライしたり、割と面白い事が出来る環境にあるかも。書類は多いけど。大企業の機械メーカーに入るなら研究職をオススメします。

仕事しない人と仕事する人の給与に差があまりない

良い点でも書きましたけど、成果主義が余りないんですよね。よく言えばまったりなんだけど、ガッツリ稼ぎたいし、仕事しない人と変わらない給料だなんて納得できないっていう人には本当につらい環境。

年功序列だから早く出世する事もできんしね。

程ほどにやって程ほどに給料もらえればいい人には最高。そんな感じ。

労働組合に所属する限りは転勤は希望が通るが、管理職になるとあちこちに移動する可能性が高い

労働組合に所属している間は転勤についても要望が通り易く、希望勤務先も可能な限り考慮されます。当然大企業では各地に工場があり、事業整理や統廃合によって工場自体が無くなる可能性もありますが、その場合でもなるべく現在の生活環境に配慮できるよう考慮してくれます。

ただし管理職になると一転し、単身赴任なども多く、同じ地方で仕事を終えられる人は極一部です。

情報通信技術者の圧倒的な不足

これ当社独特かもしれませんが、社内に情報通信にたけた技術者がめっちゃ少ないです。しかも上の人間になればなるほど情報リテラシーの無さが酷い。

最近は特にIoT/AIだといって、ITベンダーやシステムインテグレータだけではなく、どんな職業でも情報通信のエンジニアが求められるようになっています。

この結果、この分野の人材不足が慢性化しています。どこいっても人おらんの。外に発注しようとしてもみんな同じ事考えているしね…。

今でこそバズワードのようになっていますが、クラウドが当たり前になってきたように、AIもいつのまにか必須のテクノロジーの1つになることは目に見えています。それを取り扱える技術者は国内に圧倒的に不足しているので、是非エンジニアを目指す方はこの分野に目を向けてみてください。

学生の皆さん!工学部なら情報系がガチでオススメだよ!間違いなくくいっぱぐれないよ!

社内システムの統合・効率化が進まない

社内システムの効率化は業務効率化に直結

未だに某〇BM社の使い道に困るようなシステムを使っていて、電子決済も導入されていない。

もう今までに積みあがった糞みたいなシステムが多く、業務効率化の妨げが中々進まない。誰もメンテナンスしていないようなシステムが山積み。さらにややこしいのが事業部毎に違うシステムを運用している事。

転職者が最初に驚くのが、社内システムの糞さという始末…。

これは中々統合が至難の業なのはわかるんだけど、それでも少しずつやらないと前には進めんわけで…。特にこの辺のシステムについて事業部側の力が強く、情報システム部門がまとめ上げる能力が全然ないのも悪いのかも。

大企業の機械メーカーはこんな人にオススメ

超安定志向で、別に仕事内容が楽しくなくても一定の給料がもらえればよいって人にオススメ。もしくはその会社の製品に愛があるとか。そうすれば情熱も持てるかも。

本当にモノづくりのエンジニアを目指すなら、小さめのメーカーの方が色々出来ます。

逆にやる気満々で、出した成果の分だけお給料欲しいって人は外資をオススメします。

おわりに

企画職は割と楽しい仕事でしたが、やたら煩雑な社内決済のルートを考えるとやる気もどんどん失われていきました。成果を出しても周りが喜ぶだけで還元されんしね…。

僕は残念ながら、大企業の歯車の一部として働く事は非常に苦痛なようです。風通しの良いところで、やっぱり自分で物を作ったりしたいので、今は(も?)転職を考えています。

もっと真剣に入社先を選定すればよかったなぁ…。ここまで来るとエンジニアに戻るって難しいんだよね…。

以上!

働き方

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