初心者のイラスト上達にオススメの本8選。

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こんにちは、ゆきです!

社会人になってから絵を描き始めて早2年半。ようやく少しは上達したかなと実感できるようになってきました。時間がない中、沢山の絵の本・教材・教室等にチャレンジしていますが、やはり技術の習得を早めるためには優れた本が必須

自分の上達に合わせて何度も読み返していくことで、上達が早くなります。

今回は僕が大量に買い集めた本の中から、本当に上達に役立ったと実感した本をご紹介します。尚、キャラクター+背景の1枚イラストを描きたい人向けです。

是非とも購入をオススメしたい本 8選

以下の本は僕が絶対にオススメする8冊です。Kindleでは参照しづらいので、是非大判の本で購入することをオススメします。

色塗りチュートリアル

色塗り

色塗りチュートリアルは、色を塗るために必要な知識を解説してくれる技法書です。質感をどのように出すか?影(陰)色の置き方、しわの書き方など、特にキャラクターを塗る技法を中心に分かり易く解説されています。また、Photoshopベースではありますが、レイヤー効果の意味等も説明されているので、塗る際にどのレイヤー効果を使うと良いのかの参考にもなります。

特に質感の塗り分け方は、上手く説明されている図書がすくなく、この本は貴重な本だと思います。

画づくりのための光の授業

ライティング

絵の良し悪しはライティングで決まるといっても過言ではありません。

これまでライティングといえば、後述する「カラー&ライト」という上級者向けの本しかありませんでした。それをもう少し分かり易く説明してくれているのが、この本です。

写真が豊富で、ライティングの基本から演出まで様々な角度から丁寧に解説されています。特に絵描きにオススメなのは全体の半分を占めるPart1で、真夏や曇天、黄昏時などの光の表現の解説が有用です。ただ、専門用語も少し多く、「カラー&ライト」程ではないにしろ、何度も読んでその中身を理解する必要があります。

スカルプターのための美術解剖学

体の描き方

この本は、人体の筋肉を丁寧に解説した本です。

え、筋肉の勉強…?と侮る事なかれ。どんなイラストでも不自然に見えないように書くには、筋肉の勉強が必須でした。ここを疎かにしてしまうと何だか違和感のある線を書いてしまうことになります。女の子をもっと魅力的に、男の子をもっと格好よく描きたい方には是非手元においておくべき一冊。

後で紹介しますが、同様の書籍で評価の高いモルフォの人体デッサンは正直オススメできません…。判りにくい…。

スカルプターのための美術解剖学」はパルミーでプロも推していたので、本当にオススメできます。ちょっと高いですけどね。

アニメーターが教えるキャラ描画の基本法則

キャラクターの描き方

キャラクターを描いていると、何か自分の絵は映えない…。神絵師と比較して全然上手く見えない…。という事がよくありませんか?その原因はデッサン狂いもあるかもしれませんが、何より魅力的なキャラクターの表現方法を知らない、という事もあります。

この本はキャラクターを魅力的に見せるために抑えておくべき要点を丁寧に解説されている本です初心者が陥りがちな、イマイチなキャラクター表現について何故だめなのか?を解説されており、自分の絵の良くないところにに気付きやすくなります。

「キャラの背景」描き方教室
CLIP STUDIO PAINTで描く! キャラの想いを物語る風景の技術

背景・キャラの描き方

この本は背景イラストレーターのプロであるよー清水さんが描かれた本です。

描き方の説明がとても分かり易く、本格的な背景画を描く方法を徹底的に解説してくれています。
ちょっとしたコツで雰囲気をぐっと高める方法が描かれており、キャラの背景をしっかり描きたい方にはオススメの1冊です。

Let’s Make ★ Character CGイラストテクニックシリーズ

キャラの塗り方

このLet’s Makeシリーズは1冊全て1人のイラストレーターの描き方にフォーカスして徹底的に解説しているのが特長です。ツールの使い方というよりも、この人はどういう手順で描いているのだろう?という疑問に答えてくれます。

絵柄が好きなイラストレータさんの塗り方を勉強したい時に役に立ちます。僕はDSマイルさんとAnmiさんの本を持っており、塗りの参考にしています。

ビジュアルヌード・ポーズBOOKシリーズ

女性の描き方

女性のヌードポーズ画集です。実用的なポーズが多く掲載されており、体のラインや影のでき方をよく観察することができます。エロティックなポーズから、立ち姿、格闘ポーズ等が掲載されており、イラストを書く際のあたりにしやすいです。

シリーズの中でも上記の市川まさみさんは、スタイルがとてもよく、僕の思い描く理想の体系に近いのでよく参照しています。

同様のシリーズでスーパーポーズブックも持っていますが、実用的なポーズが少ないため、上記のシリーズの方がオススメです。

イラスト構図完全マスター

構図の選び方

どれだけキャラクターを描く技術が上手くても、イマイチになってしまう原因は構図かライティングです。ライティングはカラー&ライトが解説してくれますが、構図を解説してくれる良書がこちら。

構図が良ければ、技術が未熟でも魅力的に見えるほど大事。それだけに構図を意識して描く事は、ぜひとも身に着けたい技術の1つなんです。そんな構図を徹底解説してくれるのが上記の本です。実例と共に、イラストを描く際の考え方が細かく書かれているのがポイント高いです。

絶対に後悔しないが中級者向け

以下の本は、絶対に購入しても後悔はしませんが、内容が難しく理解に時間がかかる本です。一生使えるのは間違いないので、オススメはできますが、勉強のためには何度も読み返して理解を深める必要があります。

カラー & ライト

ライティング

カラー&ライトはプロも絶賛するライティングの技法書です。

内容はかなり難しく、学術的な解説が中心になっています。絵を描くにあたって、どのような光を想定して描くべきなのか?効果的な演出はどのようにすればよいのか?というのが解説されています。初心者には、冒頭の「画づくりのための光の授業」の方をオススメします。

絵を描き始めたばかりだと、どこに影があって、どこが明るくてというのは意識できます。しかし、そこから更に一歩進んで夕焼けの時の色味や、明るい太陽の時にどのような色味を置けばいいのか?というのは中々イメージがわきません。

このような、ある情景の場合の光の考えた方や色の使い方を徹底的に解説している技法書です。何度も読むと読むたびに発見がある優れた本です。

ソッカの美術解剖学ノート

人体解剖学

かなり高い本ですが、一生使える美術解剖学の本です。なぜ人体がそのように稼働するのか?というのを丁寧に解説してくれています。非常に分厚く、読むのに骨が折れますが、これで人体の解剖学を理解できない事は無いと思います。

ただ、ちょっとしたことで参照するには不向きで、そういった用途には冒頭のスカルプターのための美術解剖学がオススメです。

あると便利な本

好きなイラストレータの画集

塗り方

上達の秘訣は真似ること。自分の目標となるような好きなイラストレータさんの画集を手元に置いておくのは、とてもオススメです。上達してくると、自分の絵の塗り方や線の引き方に迷う事が出てきます

そんな時に参考にしたいのが、自分が目指すべき目標となるようなイラストレータさんの画集。単純に絵を眺めるのも良いですが、描き方(タッチなど)をよく観察してみると良いです。すぐに全く同じように真似するのは難しいですが、一部でも取り込んでいければ、少しずつ同じような絵が描けるようになっていきますよ!

僕は藤ちょこさんのイラストがとても好きです。 鮮やかな色彩や空想世界の世界の描き方など、とても引き込まれます。 上記の本はもう何度読み返したか判りませんし、模写もしています。

好きな設定資料集

服やキャラクターの作り方

オリジナリティのある絵を描きたいと思っても中々0からは難しいもの。そんな時に頼りになるのが好きなゲーム等の設定資料集。昔はこんな本誰が得するのって思ってたんですが、絵を描いてみると凄い得することがわかりました…!

僕はグラブルの絵や世界観が好きなんですが、プロの描くキャラクターの服装や小物、そして色の塗り方まで参考にできる点がとてもあります。ファンアートを描く時にも。アズレンの本が12月に出るのでそれも購入予定です。メカメカしい絵が描けない…。

キャラクターが大きく描かれ、塗りのディテールまでちゃんと見えるのでとてもオススメです。

評価は高いが合わなかった本

巷では評価の高い本で、僕には全く合わなかった本もご紹介しておきます。めっちゃ絵の上手い人も同じ事言ってたので、あながち間違ってはいないと思います。

モルフォ人体デッサン
形態学による人体を描くための新テクニック

体の描き方

良書と評判の本ですが、いかんせん線がごちゃごちゃし過ぎていて個人的には良く分かりませんでした。恐らく中級者の方以上で線に悩んでいる方であれば有用なのかもしれませんが、初心者が筋肉を学ぶというような目的には利用しづらい本でした。

冒頭のスカルプターのための美術解剖学はCGで綺麗に描写されていたので、判りやすく勉強になりました。

まとめ:良書を手元に置き、効率よく学習しよう

2年ほど勉強を続け、自分の絵が劇的によくなったと実感できますが、本は間違いなくその上達に一役かっています。悩んだ時にじっくり考える事も大事ですが、都度本を参照するようにすると、効率が良いです。

本を参照することで先人の知識を手軽に入手できます。今は情報も多く、インターネットで多くの知識も得られますが、本はプロの方がしっかりとした知識で描いているので、お金を出す価値があります。

これらの本があなたの画力向上に役立てば幸いです。

なお、ちょっと高いですがPalmieで実際に動画を見ながらやると、絵師の手癖も分かるので更に学習効果がありますよ!

あわせて読みたい
イラスト上達の最短ルートは?Palmie(パルミー)の動画講座がオススメだ!

以上!