液晶タブレットは「Wacom Cintiq 16」が絶対にオススメだ!
こんにちは、ゆきです!
これまで僕はSurfaceを液晶タブレットの代わりとして利用していました。パソコンとしても使えるし、メリットが多いと思っていたんですよね。iPad Proも持っていますが、こちらはスケッチ用で主に利用しています。
しかし今回、ワコムのCintiq 16を購入してみて、もっと早くCintiq 16を購入すればよかったと後悔しました…。最近はリーズナブルな中国製の液晶タブレットもありますが、Cintiq 16は手ごろな価格でありながら、それに負けない優れた性能で存在感を放つワコムのエントリーモデルです。
今回はCintiq 16の使用感とSurface, iPad Proとの違いについて紹介します。
目次
Cintiq 16は一体何がオススメなのか?
今回僕がCintiq 16を一押しする理由は以下の通りです。
Cintiq 16がオススメのワケ
- 価格が手ごろな6万円台
- 他メーカのタブレットよりも視差(ペン先の位置と実際に描画される位置の差)がほとんど感じられない
- iPadやSurface等と比較すると、画面が大きく作業性が良い
価格が手ごろな6万円台
大型の液晶タブレットとしては比較的安価で、量販店等での価格は約65000円です。他のワコムの液晶タブレットはプロモデルになってしまい、10万円以上してしまいます。また、高機能なiPad Proも10万円以上する事を考えると、お手頃価格です。
ただ、ネットではワコムのこのタブレットよりも安価な中国メーカのペンタブレットもあります。こちらは確かに安いのですが、次に説明する視差のズレの問題があり、購入はオススメできません。
視差がほとんどない
視差とは、実際にペン先が触れた位置と画面上に描かれる位置の差です。具体的には次の図のようなイメージです。
マイクロソフトのSurfaceや中国製の液晶タブレットはこの視差が比較的大きいです。一方、ワコムのCintiq 16はペン先の位置のズレがほとんど感じられず、スムーズに線を引くことができます。
この視差というのは、慣れで何とかなると感じるかもしれません。しかし、僕は視差の大きいSurfaceを2年間使い続けて、慣れではどうにもならないと感じました。確かに慣れで多少の補正は出来るのですが、ペン先の角度等により微妙にずれるんですよね…。
Surfaceで思い通りの線が引けないのが結構苦痛でした。
自分のペンの角度を常に一定に保てるならいいんですが、そんなの難しいですよね。それならペン先がちゃんと一致する液晶タブレットを選んだ方が絶対に後悔しないです。
iPadやSurfaceと比べると画面が大きくなり、作業性が良い
液晶タブレットの画面は、大きい方が圧倒的に作業しやすいです。通常のペンタブレット等では、画面の解像度がタブレットの大きさになりますが、液晶タブレットの場合、「液晶画面の大きさ=作業範囲」になります。
小さい液晶画面だと作業面積が小さくなってしまいます。その点で15.6インチの画面を持つCintiq 16がオススメなんです。
クリスタでiPad ProとCintiq16を比べると、以下のような作業範囲の違いがあります。
SurfaceからCintiqに変えてよかったこと
SurfaceからCintiqに変更して、良かったのは次の3点でした。
Cintiqに変えてよかったこと
- 線が綺麗に引けるようになった
- 画面が大きくて作業性が良い
- 純正のペン先が安い
線が綺麗に引けるようになる(視差が小さい)
Surfaceはマイクロソフトが提供するノートパソコンで、専用のペンを利用する事で液晶タブレットのように絵を描くことができます。
これまで2年以上Surfaceでイラストを描いてきたのですが、Surfaceでイラストを描く際に、線の設置面との差が存在する点がかなり気になってきました。以下のように実際に引かれる線と、ペン先の間に差があるんです。
特にラフから線画を起こすときに上手く線が引けない事が多くて、作業時間に大きく影響を与えていました。何度も引けば描けるんですけど、その手間が結構大変なんですよね。細かい作業には非常に不向きなのがSurfaceです。
ちなみにiPadは、Cintiqに近い線の引きやすさで、さすがAppleといったところです。
画面が大きくて作業性が良い
Surfaceの画面サイズは12.3インチ(およそ縦173mm×横260mm)です。画面サイズが小さいので、クリスタのツールを配置したときの作業できる面積が非常に小さいです。
一方、Cintiq 16は15.6インチ(およそ縦195mm×横345mm)の画面で、実際の作業面積を非常に大きくとることが出来ます。
純正のペン先が安い
Surfaceのペン先は3種類入って以下の値段です。1本あたり約1000円で、しかも特定の柔らかさのペン先のみを購入することはできません。
一方のWacom Cintiq用のペン先は5本入りで1100円ととてもお買い得。Surfaceのペン先は柔らかく摩耗も早いので、劇的にコストが下がりました。
Surface・iPad Proとの比較
Cintiq16とSurface、iPad Proの3つを使ってみてそれぞれのメリット・デメリットが見えてきました。オススメの使い方についてまとめると次のようになります。
Cintiq 16 | iPad Pro | Surface Pro 2017 | |
良い点 |
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悪い点 |
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こんな人にオススメ |
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ワコム Cintiq 16の概要
ワコム Cintiq 16は2019年1月に発売された液晶タブレットです。主な仕様は以下の通り。
画面サイズ | 15.6型 / 16:9 (およそ縦195mm×横345mm |
---|---|
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
色域 | NTSCカバー率 72% sRGBカバー率 96% |
ペンの筆圧レベル | 8192 |
ペンの傾き検出レベル | ±60 |
ペン読み取り分解能 | 最高0.005mm |
タッチ入力 | 非対応(ペンのみ) |
PC/Macへの接続 | HDMI及びUSB TypeAの接続が必要 |
Cintiq 16のその他の装備
角度調整は出来ない
Cintiq16の角度は下の写真のように約19度です。そのままでは角度の変更はできませんが、オプションを購入する事で任意の角度にすることができます。
ペンに電池は不要
ペンに電池は不要です。iPadは充電が、Surfaceには電池が必要ですが、Cintiq16のペンはバッテリーレスです。
ちなみにペンは次のように収納する事ができます。
Cintiq16の設置にあたっての注意事項
Cintiq 16を設置するにあたって、注意しておかないといけない事があります。
それは、USBとHDMIをPCに接続する必要があるということです。HDMIケーブルは、ディスプレイ表示用に必要なものなので、Displayポート等への変換も可能です。
以下の図のように接続する必要がありますので、USBポートの空きには注意が必要です。
3つのケーブルは本体の上部に以下の写真のように、3本が1つのケーブルとして収納されています。
ちなみに僕は、本体のパソコンとしてSurface Pro 2017を利用しています。Surface Pro 2017にはmini Displayポートが1つと、USBポートが1つしかありませんでした。このため、下記のようなものを使って変換・拡張しています。
Cintiq 16にペーパーライクフィルムは必要か?
結論から言えば、ペーパーライクフィルムはオススメできません。
確かに紙の書き心地は再現できていますが、次のデメリットがあります。描き心地は正直慣れてしまえば大したことはありませんし、比較的すぐになれると思います。
ペーパーライクフィルムのデメリット
- ペン先の減りが早く、ペン先の交換コストが高くなる(描く頻度にもよるが、1週間程度で交換を迎えることも)
- 画面の色味が変わる。黄色味がかかったような感じとなり、絵の本来の色が分からなくなる
まとめ:Cintiq16はSurfaceやiPadよりもオススメだ!
Cintiq16は低価格帯の液晶タブレットとしては本当に文句なしの商品です。
僕自身、Surfaceの時の視差には結構悩まされていたので、他の中国製メーカの視差も許容できませんでした。流石はワコムと言わんばかりの仕上がりなので、悩んでいる方は是非Cintiq16にしてみてください。
本当にお絵描きが楽しくなりますよ!
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